2012年10月08日

歌ってみたかった

 歌ってみたを投稿したきっかけを考えてみようと思う。考えるということは自分でも分からないということでありドラマティックなきっかけは出てこないと思うが、「どうして歌ってみたをしてみようと思ったんですか?」「下手な上に声もキモイのに?」「頭おかしいんですか?」といった質問を時々いただくので自分なりに記憶を振り絞ってみようかと。

 まずはその頃僕には時間があったということが挙げられる。何故時間があったかというとその頃僕は空白のキャンバスに未来という名の絵を描こうとしていたからだ。要するに無職だ。
 無職といっても次の就職先は決まっていて就職活動をする必要もなければ皆さんご存じのように友達がいないので外出する必要もなく、時間を持て余していた。

 そこでニコニコ動画に投稿してみようと思い立ったわけだが、何故歌ってみただったのかは正直分からない。そのときよく歌ってみたカテを見ていたからかもしれない。しかし今考えてみるとよく思い切ったと思う。聴いてもらえれば分かるが、まず歌が致命的に下手だ。あと声が気持ち悪いし、僕は自分の声が嫌いだったはずだ。声がというか自分の口腔から発せられるもの全てが嫌いだった。自分のコミュ障感やキョドリがダイレクトに声色に乗って相手に流れるということが嫌いだった。恥ずかしかった。

 顔の見えないネット上だから開き直れたのだと思う。僕の動画投稿の感覚は、このブログの投稿のようなものだった。テキストでなく、たまたまニコニコ動画の歌ってみたというコンテンツを通したアウトプットだ。ひとり言のように、でも誰かに聞いてもらいたい、笑ってもらえれば儲けもの。そんな軽い想いだった。
 もちろんきっかけなど人それぞれで、僕のような軽い気持ちの人もいれば、「歌が好きだから」「産まれてきたときの第一声が『他の動画で私の名前を出すのはやめて下さい』だった」「みんな抱きしめて、銀河の果てまで!」など色々あるのだろう。僕はそれでいいと思う。

 結果的に、本当に結果的にだが、僕の動画はそのクオリティからは想像を絶するほど見てもらえた。僕は今なら「歌ってみたにして良かった」と言える。
 少し救われた気がした。キョドって友達がいないと公表しても、あれほど嫌いだった声でも、ちゃんと受け入れてもらえるんじゃないか。『キョドってるし声も気持ち悪いし全体的に気持ち悪いし・・・』。あの頃の僕よ、そんなことは全然関係なかったんだ。


posted by トモナシ at 00:04| Comment(17) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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